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Channel: 桑の木窯・赤城山のうっさん陶芸工房
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水簸した土としない土は肌が少し違う(備前、繭山貴士作品)

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今日は久しぶりのいい天気で帰り道に赤城山を撮影しようと思っていましたが夕方、雷がなって撮影どころではありませんでした。

写真の備前焼きの丸鉢は繭山貴士という作家さんの作品です。

うっさんの近くで最近まで陶芸活動をしていましたが結局親の仕事(古陶磁の修復)に戻りました。

金重道明氏に師事して赤城山に窯を作りました、何度も窯焚きの手伝いにいきとても勉強になりました。

この作家さんの土の作り方は水簸(フルイを使って石などを取り除く作業)をしないで粘土をロクロを引ける状態にしてからワイヤーでスライスしてそのスライスした粘土を指でつぶして自分の決めた大きさ以上の石を取り除く作業を時間をかけて行い粘土を作っています。

備前焼きの作家さんに弟子入りしたときの最初の仕事です。

とてもとても大変な作業です、でもこれを出来ないと備前焼き作家の端くれにはなれません。

この作業の次に大事なことはロクロ引きした作品の表面の細かい粒子の粘土を松皮刀(しょうひとう)で取り除く工程があります。

これをすることでいろいろな大きさの粒子の土が焼きあがったときに見えます、勿論いろいろな大きさの石も見えて複雑な作品の肌が出来上がります。

三番目に大事なことは窯焚きをゆっくり時間をかけて作品を焼きあげるんです。

この三つが出来れば(勿論造形センスも問われますが商売に関係ないなら自分の作りたいものをつくればいいと思います)この写真のような肌に近ずけると思います。

でれでれに松の灰がかかって作品の肌がピカピカした作品では水簸した粘土かそうでない土か判りにくいと思います。

土の肌を活かそうと努力している作家さんでした・・・

同じように土の肌を活かしている作家さんは清水忍、清水政幸、星正幸さんです。

僕が備前でお世話になった先輩です。

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