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Channel: 桑の木窯・赤城山のうっさん陶芸工房
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森の中で舞う小さなサムライ

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君は森の中では人気ものだよ・
何故かって・・ゆっくり舞っているんじゃなく
いつもキピキピと動きまっているんだもん・
悩ましい姿を見れるのはカブトムシといる時だけだもの・
でも子供の時はいつも一緒で嬉しいんだ
みんなで寄り添って暮らしているからね
時々・安部蝶おじさんがくるけど・・平気だよ
君を見つけるとちゃんと元に戻してくれるから安心して・・
いつものことなんだ
赤城山の風に乗って雪が舞うころ・いつも来てる
まあ・・時々踏みつけられるけど痛くないよ
暖かくなって君が榎に登り始めても・・腐りもせずに待っているよ
そう・・地面から君を見てるけど・・・もう僕のことは忘れたみたい
遊びに来てくれない・・何をそんなに急いでいるんだ
君は戻って来ない・・君の息子は何にも言わない・・・
けど・・去年の君みたいに一緒にいてくれる
だから僕は何にも言わず昔の君だと思って一緒にいるよ
僕は腐っているように見えるけど以外と長生きなんだ
君の孫まで会えるよ・・見てみたいかい・・孫の姿を
今日も赤城山からから白い雪が舞っているよね
・・・君のじいちゃんを知ってるよ・・・
だから・・君の孫には会えないかな・・
君をいつまで見れるかな・・・
サムライ君・元気でね・・・・

うっさんの息子たちが小さいころ
”群馬オオムラサキの会”に出会いました
毎年・今頃の季節になると榎がある森に行き
根元の落ち葉を一枚・一枚めくり幼虫が何匹いるか調査
夏には大間々・貴船神社のさらに奥の森で放蝶会
飼育しているオオムラサキを手のひらに→大空へ
美しい蝶々とのの出会いでした
森の中で飛ぶオオムラサキは素早い飛翔で見つけるのが大変
樹液をカブトムシやスズメバチと吸っている時がよく観察できる
そんな体験を元に書いたオオムラサキの作り話です



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