窖窯で焼いたチタン白釉の壺を見ている・
写真ではなく本物もまだ嫁いでおらずに我が家にいる・
この色をガス炉でも出てくれるかなとフト思った・
窖窯は赤松を燃料にして温度を1230℃まで上げる
それで粘土を石みたいに固まらせて作品を作る
赤松が燃える時は主に松やにが燃えるが
同時に炭素も大量に出ている
だから蒸気機関車みたいに黒い煙をだしている
その炭素の影響でチタン白釉がほのかなピンクの色を出しているのか
だとしたら・・・ガス炉で1230℃・還元焼成・・・
さらに900℃まで煙を出しながら温度を冷ます
俗にいう”さまし還元焼成”を行えば
チタン白釉が炭素の影響でほのかなピンクの色が出てくれるか・・?
実験してみないと判らない・・・
ピンク色が出ないただの白になる時もある・・・
窖窯の焼成で使う薪は
炭素のほかに塩化ナトリウムや塩化カリも
ガス化して作品に炎と一緒に当たっている
勿論・石灰分も作品に当たってくっ付いて茶色い色が付く
石灰の色は白い釉薬の作品には似合わないから
炎がくる正面にカベを立てて防いでいる
石灰分の影響は見てすぐ判るがカス化した炎は
釉薬にどんな影響を与えているかははっきりとは判らない
この答えを出すためにもこの実験は必要かな・・・
群馬の森クラフト展の審査に落っこちたので
新しい何かを見つけるためにも実験は必要なんだ・・・